ブラジルサッカー便り 

2014年よりブラジル、サンパウロ在住、サッカー大好きです。

ブラジル杯16強戦第2試合 インテル2x1パルメイラス パルメイラスAwayゴールで薄氷の8強入り

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先制点を決めたインテルの元アルゼンチン代表ダレッサンドロ(Ricardo Duarte)
 
6月1日、ブラジル杯16強戦、第2試合インテルxパルメイラスの一戦が、ポルトアレグレのベイラリオで行われた。
 
サンパウロではブラジル最大のTV局グローボににより、サッカーの試合が毎週水曜の21時45分と日曜の16時にほぼ確実に放送され、まるで国民の基本インフラのようだ。
 
2週間前にパルメイラスのHOMEで行われた第1試合では、パルメイラスが1-0で勝利していたが、この試合はHOMEのインテルが開始早々激しく攻め立てる展開となった。
 
インテルは2006年、2010年にリベルタドーレス杯も制していて、昨年までは、サンパウロ、フラメンゴ、サントス、クルゼイロと共に「ブラジレイロンで一度も2部落ちしたことがない5強」の一角を占めていたが、まさかの大不振に陥り降格、今年は2部で戦っている。
 
アルゼンチン人ながら、このチームで2006年から2015年まで8年も過ごし、昨年退団時には涙までみせたサポーターのアイドル、ダレッサンドロが、2部落ちの危機を救うため、男気を見せて今年からまたプレーしている。
 
パルメイラスは、戦力の充実ぶりはブラジル一を誇るものの、今年迎えた新監督エドゥアルド・バチスタ(神戸の監督、ネルシーニョの息子)がしっくりこず、昨年優勝の立役者、クーカを呼び戻した。 これでチームは勢いに乗るかと思いきや、ブラジレイロンで連敗してしまうなど、最近のチーム状況は芳しくない。前の監督が導入しようとしたゾーンディフェンスを、クーカが去年までのマンツーマンに戻そうとして苦労しているようだ。
 
試合はダレッサンドロと、ニコ・ロペスが決めて2x0、トータルスコアも2x1と逆転したが、パルメイラスは得意のセットプレイで1点返し2x1、トータルスコアは2x2で同点ながら、Awayゴール差で、パルメイラスがトーナメント勝ち抜きを決めた。
 
 
一年で1部復帰が至上命題のインテルには、今後の2部での戦いに、大いに自信の持てる結果となったが、パルメイラスには勝ち抜きこそ決めたものの、この試合でけが人も出て、今後に不安を残した。6月はまた週に2試合の過密日程が続くので立て直しは急務だ。