ブラジルサッカー便り 

2014年よりブラジル、サンパウロ在住、サッカー大好きです。

ブラジル全国選手権1部第4節 ポンチ・プレッタ1x0サンパウロ 凡戦も、ポンチには大きな勝利、エメルソンも移籍後初出場

6月4日ブラジレイロン第4節、ポンチ・プレッタxサンパウロの試合がサンパウロ州カンピーナス市のモイゼス・ルカレッリ競技場で行われた。

 

ポンチ・プレッタはあまり日本でなじみがないが、1900年創立と、100年以上の歴史を誇る名門クラブだ。日本でヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)、名古屋グランパス、柏レイソルを率い、今はヴィッセル神戸監督のネルシーニョが3回指揮したこともある。

今年前半のサンパウロ州選手権では、元ヴァンフォーレ甲府のFWポッチケを中心に高速カウンターが猛威を振るい、準々決勝ではサントスFCを、準決勝ではパルメイラスを破り決勝に進出したが、決勝でコリンチャンスの前に涙を飲んだ。

ただ、FWポッチケや、司令塔として活躍したMFクレイソンをそれぞれインテルとコリンチャンスに引き抜かれてしまった。

ポンチ・プレッタはその穴埋めに、しばらくフラメンゴで出番のなかったエメルソン(元浦和レッズ、フロンターレ川崎、コンサドーレ札幌)を獲得するも、今日はベンチスタートとなった。

 

サンパウロは開幕戦こそクルゼイロ相手に黒星スタートとなったが、その後アヴァイーFC、パルメイラス相手に連勝し、3連勝を狙うこの一戦、アルゼンチン代表FWのルーカス・プラットを中心に攻め込み、試合を支配する。結局両チームとも決定機を作れないまま前半が終了した。

 

後半、ポンチ・プレッタはエメルソンを入れて攻撃の活性化を図る。後半5分にそのエメルソンが起点となり右サイドへ展開したボール、クロスはいったんサンパウロDFに引っかかるも、その後のもつれからルッカの前にこぼれた。それをルッカが落ち着いてダイレクトのハーフボレーで決めて、ポンチ・プレッタが先制した。

その後試合はサンパウロがいくら攻撃系の選手を交代で繰り出すも、一向にチャンスらしいチャンスも作れず、後半33分、ハイボールをサンパウロのDFロドリゴ・カイオと、エメルソンが競り合った時の小競り合い程度しか見せ場のないままに終了した。

スポーツ紙で先発予想だったサンパウロの中心選手、ペルー代表MFクエヴァがベンチにも入らなかったことが謎だ。

(その後クエヴァは、痛み止めのために使ったスプレーが、ドーピング違反になる可能性のある物質を含んでいたことが直前に判明し、チームの判断で出場しなかったことが明らかになった)