代表抜きでも中断しないブラジルリーグ 6月のFIFAマッチデーで、クラブの看板選手が最大3試合も欠場
フラメンゴの中心選手、FWのゲレーロも代表でチームを離れる
(Gilvan de Souza / Flamengo)
6月9日と13日にブラジル代表はオーストラリアに遠征し、アルゼンチン、オーストラリアと親善試合を行う。
6月のこの時期はFIFA国際マッチデーに定められていて、世界各地でワールドカップ予選や親善試合が行われる。
ヨーロッパの主要リーグは既に日程が終了しており、代表とクラブの日程調整は問題ない。リーグ戦まっただなかの日本は、J1のリーグ戦を2週間中断し、代表選手抜きでJ1が行われないようになっている。
しかしブラジルリーグはブラジル代表に選ばれている選手が5人、コロンビアやペルー、エクアドル代表選手などを含めると、合計18人が代表戦に招集されているのに1部リーグ戦が中断されない。それだけでなく平日開催もあり、代表抜きの試合が3試合も続いてしまう。
代表抜きを強いられるのは11チーム。中でもコリンチャンスはブラジル代表に2人、パラグアイ代表に1人と、レギュラーを3人も取られてしまい、最も影響を受けるクラブだ。
11日にはクラシコのコリンチャンスxサンパウロ戦があるが、コリンチャンスからはファギネル、ロドリギーニョ、ロメロの3人が、サンパウロからはロドリゴ・カイオ、クエヴァの2人が出場できない。
主催者は、看板カードでこんなに欠場者が出て、リーグ戦の価値が損なわれるとは考えないのだろうか?
これでは各チームも、「ひたすら良い選手を集めよう」とするのではなく、「代表に呼ばれない程度の良い選手を集めよう」としなくてはいけない。
試合数を少なくする、前半の州選手権を縮小するか、1部リーグのチーム数を18か16にするかしなくてはいけないと思うのだが…