ブラジルサッカー便り 

2014年よりブラジル、サンパウロ在住、サッカー大好きです。

ヴァスコ2ー5コリンチャンス 代役活躍のコリンチャンスは大量得点で4連勝

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遂に結果をだしたコリンチャンスのFWクレイトン(背中)
2得点でこれまでの鬱憤を晴らした。
(© Daniel Augusto Jr. / Ag. Corinthians)

ブラジレイロン第5節 ヴァスコ・ダ・ガマ(以下ヴァスコ)対コリンチャンスの試合が7日に行われた。
 
ヴァスコはリオの名門チームだが、近年2部降格と1部昇格を繰り返し、今年も2部から上がってきたばかりだ。
元柏レイソル監督のミルトン・メンデス監督が率い、FWに元ブラジル代表のL・ファビアーノを補強も、今年の目標は1部残留といったところ。
コリンチャンスはブラジル代表に2人、パラグアイ代表に1人を取られた上にCBのバルブエナも負傷と、レギュラー4人を欠いた状態でこの一戦に臨んだ。
 
開始早々3分に先制したのはコリンチャンス、左サイドから内側に切れ込んだ、クレイソン(パラグアイ代表ロメロの代役)が、オーバーラップの左SBアラーナにパス。狙いを定めた折り返しを、代表組の代役、マルキーニョス・ガブリエルが決めた。
 
すぐさまヴァスコも反撃し、その後は試合を支配するも、コリンチャンスのディフェンスは崩せず、逆に39分には、マルキーニョス・ガブリエルの長いスルーパスに好調のジョが抜け出し追加点。シュート2本で2得点と効率の良さを見せた。
 
ハーフタイムのコメントで、ヴァスコのL・ファビアーノは、「守備の堅いコリンチャンスに先に点を取られては厳しい。カウンターのスペースを与えてしまった。でも、諦めないで後半も攻める」と語ったが、その通り、後半開始早々の1分と3分、最初は右から、次は左からのクロスに頭で合わせてあっという間に2-2の同点にしてしまった。
これに地元観客は熱狂、ヴァスコ押せ押せムードだったが、コリンチャンスは13分、クレイソンからのスルーパスに、19歳のボランチ マイコンが走りこみGKの股間を抜くシュートで勝ち越すと、その後2列目の選手G・アウグスト、クレイトン、ペドリーニョを次々に投入し、39分、47分にはクレイトンが立て続けに得点して、終わってみれば5-2の大勝だった。
 
後半開始のエアポケットで2点差を追いつかれた事は反省だが、レギュラー4人を欠き、右SBは本職でない選手が務めたにも関わらず勝ったことは大きい。
代表の代役で先発した選手(クレイソン、マルキーニョス)も、さらにそれに代わって入った選手(G・アウグスト、クレイトン、ペドリーニョ)も活躍と、選手層も厚みを増した。
今後も中3日、中2日の試合が続く。パルメイラス、フラメンゴ、アトレチコ・ミネイロ、サントスと、本命視されていたチームが中々勝てない中、コリンチャンスは一つでも多く勝って、勝ち点差を広げておきたいところ。
次の試合は11日(日)ホームでのサンパウロ戦、クラシコだ。