ブラジルサッカー便り 

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どこまで続くこの勢い?コリンチャンス5連勝で首位キープ ホームのサンパウロFC戦に3-2で勝利

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アレーナ・コリンチャンスに42000人以上の観客を集めて行われた、クラシコ・マジェストーゾ、コリンチャンスxサンパウロFC戦は3-2でコリンチャンスの勝利に終わった。コリンチャンスは5連勝で首位を堅持した。

 写真はコリンチャンスのジョとサンパウロFCのドゥグラス

(Daniel Augusto Jr. / Ag. Corinthians)

 

ブラジレイロン1部第6節の今日6月11日は、アレーナ・コリンチャンスでのコリンチャンスxサンパウロFC戦を見に行った。
開幕のシャペコエンセ戦を引き分けてから、ヴィトーリア、アトレチコ・ゴイアニエンセ、サントスFC、ヴァスコと立て続けに下したコリンチャンスは、首位に立った状態で、ホームにサンパウロFCを迎えた。
サンパウロ市に本拠を置くこの両チームの対戦は、クラシコ・マジェストーゾ(荘厳なクラシコ)と呼ばれる。
ここまで4勝1分のコリンチャンスに対し、ホームで全勝、アウェイで全敗、トータル3勝2敗のサンパウロは、2014年のアレーナ・コリンチャンスオープン以来、このスタジアムでの試合では2分4敗と勝ちがない。
サンパウロFCが、今年のブラジレイロンでのアウェイ戦初勝利と、アレーナ・コリンチャンスでの初勝利を目指した一戦は、またしてもコリンチャンスに軍配が上がった。
今日の試合は、コリンチャンスはロドリギーニョとファギネル、サンパウロFCはクエヴァとロドリゴ・カイオと、共に2人ずつ代表選手を欠いた状態で行われた。
 
開始早々からコリンチャンスがサンパウロFCを圧倒した。前半6分に右サイドのMFマルキーニョスが中央にドリブルで切れ込むと、サンパウロFCディフェンスの注意はドリブラーのマルキーニョスと、絶好調のCFジョに集まった。マルキーニョスがチップキックでDFの裏に出すと、スルスルと裏に抜けた左サイドのMFのパラグアイ代表ロメロがフリー。落ち着いてGKもかわしてゴール。コリンチャンスが先制した。
 
サンパウロFCもワンチャンスをものにして追いつく。前半16分、敵陣真ん中でのFK。ゴール前にサンパウロFCの選手とコリンチャンスの選手が集まった。当然サンパウロFCはヘッドで合わせたい。コリンチャンスは最後まで攻撃の選手についていくのか、前線に張るサンパウロFCの選手をオフサイドにするために上がるのかはっきりさせるべきだった。 実にあいまいなラインコントロール(敵が蹴った後に、申し訳程度にDFラインを上げて、敵を置き去りにしたってオフサイドになるはずがない!!!!)のせいで、サンパウロのFWジウベルトにフリーでヘディングを許し、同点に追いつかれた。
 
その後若干サンパウロFCが持ち直すも、コリンチャンスペースが続き、40分にはコリンチャンス陣内でのサンパウロDFのミスにつけこんだジョがボールを奪い、ロメロのパスから縦に抜け出すと、独走の末に角度のないところから強烈なシュート。サンパウロのGKは、はじくのが精いっぱいで、そこに詰めていたコリンチャンスのガブリエルが押し込んでコリンチャンスが2-1と勝ち越した。
 
後半もコリンチャンスのペースが続く。16分にロメロとのパス交換で抜け出したジョが、サンパウロDFに倒されてPKを獲得し、これを元ブラジル代表のジャジソンがしっかり決めてコリンチャンスが3-1と勝ち越した。
コリンチャンスはさらにリードを広げるチャンスがあったがそれを活かせずにいると、サンパウロは、38分に左サイドからのジュニオール・タヴァレスのクロスをウェリントン・ネンが押し込んで3-2と詰め寄った。
 
コリンチャンスは大量得点のチャンスを逃し、やらずもがなのセットプレーからの失点と、もう1失点も、サンパウロが相手なら起こりうること。3-2で、試合終盤は肝を冷やしたが、なんとかそのまま逃げ切った。
 
14日の次節第7節、コリンチャンスはまたもホームにクルゼイロを迎え、サンパウロFCはアウェイでスポルチと戦う。
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