ブラジルサッカー便り 

2014年よりブラジル、サンパウロ在住、サッカー大好きです。

ブラジル、オーストラリアを難なく一蹴 Awayの地で4-0と圧勝

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2得点と存在を強くアピールした、スポルチ所属のジエゴ・ソウザ

(Lucas Figueiredo / CBF)

6月13日、オーストラリアxブラジルの親善試合がメルボルンで行われ、ブラジルが4-0で圧勝した。
4日前のアルゼンチン戦で、チッチ監督就任以来初黒星を喫していたブラジルは、連敗だけは避けたいとレギュラークラスを起用してくる可能性もあると思っていたが、チッチ監督はスタメンにアルゼンチン戦よりもさらに多い9人の控えメンバーを並べた。
スタメンに普段のレギュラーはコウチーニョとパウリーニョの2人だけ、多くの選手が来年ロシアに行く、23人枠入りを目指し必死のアピールを繰り広げた。
開始10秒にブラジル代表歴代の記録として、最速のゴールを国内組スポルチ所属のジエゴ・ソウザが決め、後半にはCKの流れからチアゴ・シルバが追加点、ペナルティ・エリア内の巧みなパス交換からタイソンは代表初ゴールに涙を流し喜ぶと、終了間際にはコーナーキックからジエゴ・ソウザがこの日2点目となるチーム4点目を決めてゴールラッシュを締めくくった。
 
スペイン、バレンシア所属で、驚異的PKストップ率を誇るジエゴ・アウヴェスは活躍の機会がほとんどなかった。
 
今のブラジル代表はレギュラー11人の名前を、多くの国民が何も見ないで言えるほど、メンバーは固定されている。今日チャンスを与えられたメンバーも、「レギュラー11人よりも控えの座をまずは掴もう」との意図だった。その中で評価を上げたのは2得点のジエゴ・ソウザに、ジュリアーノとタイソンだ。
 
南米予選残りの4試合は事実上の親善試合。11月のFIFA国際マッチデーではすでに(両国がワールドカップ予選のプレーオフに進まない条件付きで)フランス、イングランドとの対戦が内定しているという。
来年3月にはスペイン、ドイツとも親善試合が組まれ、最早「来年のワールドカップを制するために、ヨーロッパ強豪しか眼中にない」といった状態だ。