ブラジルサッカー便り 

2014年よりブラジル、サンパウロ在住、サッカー大好きです。

ブラジル全国選手権 コリンチャンス格下相手に痛い連続引き分け 独走状態が少しだけ混戦模様に?

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7月19日 第15節アヴァイーxコリンチャンス戦の様子
(Daniel Augusto Jr. / Ag. Corinthians)

 

ブラジル南部は厳しい寒波に襲われる中、ブラジル全国選手権は各地で激しい戦いが繰り広げられている。 
13節まで11勝2分と驚異的なペースで首位を独走、全体の3分の1を消化したばかりなのに2位に勝ち点差10をつけていたコリンチャンスが痛い足踏みだ。 12日の第13節、敵地のダービーパルメイラス戦を2-0でものにしたことでファンの熱気は最高潮に達し、4万人を超える観客動員となった次の第14節、15日のアトレチコ・パラナエンセ戦は、先制され、一旦は同点、さらに逆転に成功するものの、終了10分前に相手のシュートをヘディングでとめようとしたボールがゴールに吸い込まれ同点、続く第15節19日のアヴァイーとのアウェイ戦も0-0で引き分けた。この試合は前の試合で怪我で交代していたレギュラーセンターバックのパブロが痛みも取れたので出場するも、試合開始早々に別の箇所を痛めて退場、攻撃の中心選手ジャジソンも肋骨を2本折り、復帰まで1カ月と、順風満帆と見られたコリンチャンスの行く末に少し雲が立ち込める展開となった。

 2試合前まで勝ち点差10も差を開けられていた2位グレミオは、ホームのポンチ・プレッタ戦、アウェイのヴィトーリア戦に連勝し、コリンチャンスとの勝ち点差を6に縮めた。ただ3位以下はまだまだ差があり、3位サントスが10ポイント、4位フラメンゴは12ポイント、5位パルメイラスは14ポイント、首位のコリンチャンスと離れている。
 補強資金が豊富なフラメンゴとパルメイラスは、コリンチャンスがアヴァイーと引き分けた同じ日に直接対決だった。激しい点の取り合いとなったこの試合は2-2で迎えた後半28分フラメンゴのジエゴのPKをパルメイラスのGKジャイルソンが殊勲のファインセーブでストップ、フラメンゴには痛い逸機だった。結局この試合も引き分けに終わり、両チームはコリンチャンスとの差を詰めるチャンスを逃した。
 尚、この15節では、前節まで9戦勝ちなしだったサンパウロFCが、ドリヴァル・ジュニール監督就任以来3戦目にして初となる勝利を挙げた。 この試合直前に、2014年ワールドカップのブラジル代表だった、エルナネスの獲得も発表したサンパウロFCは、これをきっかけに浮上できるだろうか?