ブラジルサッカー便り 

2014年よりブラジル、サンパウロ在住、サッカー大好きです。

ブラジル代表、ワールドカップ予選最終戦は、パルメイラスのホームスタジアムで開催

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10月のワールドカップ予選最終戦ブラジルxチリ戦の会場に決まった、サンパウロのアリアンツ・パルキ   (Fatichi/ Allianz Parque)

 いよいよ大詰めのワールドカップ予選、日本は残り2試合の内、1つでも勝てば来年のロシア行き確定までこぎつけたところだが、ブラジルは既に4試合も残しての予選通過を確定している。
 
 今日は、10月10日に行われる予選最終節、ブラジルxチリ戦の会場がサンパウロ市のアリアンツ・パルケに決まった。南米の多くの国は代表チームのホームスタジアムがあり、予選の試合をそこでだけ行うが、今大会のブラジルはホーム9試合を全て違うスタジアムで行った。
 
 最終戦の会場が決まるまで、リオのマラカナンでは一度も予選の試合が行われておらず、チッチ監督もマラカナンで予選を締めくくりたいとの意向を示していたため、リオのマラカナン開催が有力だったが、CBFとマラカナン所有会社との使用料の交渉が上手くいかず、3月にパラグアイ戦を行ったサンパウロに、その座が転がり込んできた。ただし、その時はコリンチャンスのホーム、アレーナ・コリンチャンスだったのが、今回はバランスをとったのか、ライバル、パルメイラスのホームスタジアムでの開催となった。
 
 僕はどれほど豪華な試合でも基本的に「消化試合」には食指が動かない。 ブラジルは最早試合の勝ち負けに関係なくロシア行きが決まっており、この試合では、勝利よりも、怪我を避けること、控えメンバーを試すこと、来年の本大会で出場停止にならないようにレッドカードをもらわないことの方が重要だ。 
 
 ただし、チリの順位を確認すると、現在出場権獲得ギリギリの4位で、プレーオフに回る5位のアルゼンチンとの勝ち点差はわずかに1、予選敗退となる6位エクアドルとの差は3で、最終戦はチリにとって突破のかかった戦いになる可能性が高い。    
 
 2015年、2016年コパ・アメリカ連覇のチリの、二枚看板アレクシス・サンチェスや、アルトゥール・ヴィダルが必死にブラジルに襲い掛かるのはとてもスリリングな試合になりそうだが、そうして、彼らが必死になればなるほど、「怪我させられちゃかなわん」とブラジルは腰の引けた戦いになる可能性もある。そしたらやっぱりつまんないのかなあと「行こうか辞めようか」悩むところだ。
 
 さて、アリアンツ・パルケだが、ブラジルワールドカップの行われた2014年の11月にオープンした。もともと同じ場所にあったパルメイラスのホーム、パルケ・アンタルチカを取り壊し、その跡地に建てられ、最大収容4万3千のサッカーせんよ、おっと、その割になぜか、片方のゴール裏だけ陸上トラックでもあるかのように丸くなっていて、ゴール裏からは見づらそうだ。
 
 そんな形をしている理由は分からないが、パルケ・アンタルチカもUの字型で、片方のゴール裏は丸かったことへのオマージュだろうか?
 
 このスタジアムはコンサート会場としても多く使われ、しばしばパルメイラスがパカエンブ―で試合をしなくてはいけない程。パルメイラスより、スタジアム運営会社に主導権があるようだ。パルメイラスはブラジルで一番チケットが高く、スタジアムマニアの僕も2年前に1回行ったきりだ。
 
 ただその時は、丸いゴール裏が見づらそうなこと以外は、アレーナ・コリンチャンスより良いスタジアムだと思った。 市内中心部からのアクセスも良いし、近隣にバールもあって、街とスタジアムが一体化している。屋根も全席カバーで、コンコースの見栄えも良い、WIFIもサクサクだ。
  
 さて、試合までまだ2カ月以上あるが、ギリギリまで、必死のチリをチリのインチャに混じって見るか、やっぱりやめとくか、悩みそうだ。