ブラジルサッカー便り 

2014年よりブラジル、サンパウロ在住、サッカー大好きです。

コリンチャンス、敵地で奮戦も勝利つかめず。ブラジル杯王者のクルゼイロ相手に1-1引き分け

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( Rodrigo Gazzanel)正規のPKキッカージャジソンがベンチに退いていたため、自らキッカーに名乗り出たクレイソン、2試合連続となる同点ゴールを決める。

 10月1日、ブラジル全国選手権第26節、クルゼイロxコリンチャンスの一戦が、ミナス・ジェライス州、ベロオリゾンチ(BH)のミネイロンスタジアムで行われ、3日前にブラジル杯で優勝を決めていたクルゼイロが首位のコリンチャンス相手に1-1で引き分けた。

 わずか3日前に同じミネイロンスタジアムでフラメンゴをくだしブラジル杯の優勝を決めていたこともあり、BHの街はクルゼイロのユニフォームを誇らしげに着て歩く市民であふれていた。

 片やコリンチャンスも、最近ペースが落ちているとはいえ、堂々の首位としてBHに乗り込んだ。サンパウロからBHまでは車で8時間ほどと、アウェイの地に多くのサポーターも詰めかけていた。

 前の試合から1週間のインターバルがあったコリンチャンスに対し、3日前に精神的にも肉体的にも消耗するブラジル杯決勝を戦っていたクルゼイロの方が慎重な立ち上がりで入ると思われたが、意外にも(コリンチャンスにとっては情けないことに)試合序盤はクルゼイロが支配する。 前半早々の20分には左サイドを突破したサイドバックのクロスに、身長わずか167センチのラフィーニャが勢いよく飛び込んで頭で合わせて先制した。コリンチャンスはセンターバックの2枚の内、1人が別のクルゼイロFWにつくも、もう1人が余ってしまい、ラフィーニャには慎重の低い左サイドバックが対峙しなくてはならず、加速して飛び込んできたラフィーニャに全くついていけなかった。

 その後クルゼイロは、3日前の疲れが出たか、勢いが止まり、引いて守って、からのカウンターさえも繰り出せず、引いて守って蹴り返して、奪われてまた攻められる展開になった。

 リーグ戦の前半19試合で驚異的なペースで勝ち点を重ねるも、折り返してからは不調のコリンチャンス、エースFWのジョが前の週の練習でふくらはぎを痛めて欠場していたこともあり、中々同点に追いつけないでいた。同点弾かと思われたシーンも2度にわたりオフサイドと判定され、(1回目は正当なオフサイド、2日目はミスジャッジ)このまま敗退かと思われた後半39分、ジョの代役のCFとして奮戦のカジムのヘッドがクルゼイロDFの手に当たりPKの判定、これをクレイソンが決めて同点として試合は1-1の引き分けに終わった。

 コリンチャンスはこれでリーグ戦折り返しの7試合でわずか勝ち点7ポイントしか獲得できず、2位のサントスに8ポイント差まで詰め寄られた。次の試合では代表や累積警告等で4人が出場できないというピンチの中、ホームにコリチーバを迎える。