ブラジルサッカー便り 

2014年よりブラジル、サンパウロ在住、サッカー大好きです。

U20世代の大会、コパ・サンパウロ始まる

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昨年のコパ・サンパウロで優勝したコリンチャンス

(Rodrigo Gazzanel/ Agência Corinthians)

 

 ブラジルサッカー界の1月の風物詩、コパ・サンパウロが行われている。
 これはサンパウロ州全土を舞台に行われる20歳以下の育成チームの大会だ。カカーやネイマール、ガブリエル・ジェズースなどもこの大会でステップアップしていった。

 1月2日に開幕し、同じ月の25日、サンパウロ市制記念日の祝日に、サンパウロ市の伝統のスタジアム、パカエンブー競技場での決勝開催が固定されている。

 1月に行われる育成世代のチームの大会というと、日本の高校選手権に被るところがあるが、この大会のスケールは凄い。参加チームは128もあり、4チームずつで構成される1次リーグがなんと32個もできてしまう。上位2チームが決勝トーナメント進出で、ベスト64からの決勝トーナメント、優勝までに9試合も戦わなくてはいけない。
 部活文化の浸透する日本とは違い、ブラジルはあくまでもクラブチーム。トップチームの試合がないこの時期はU-20とはいえ、メジャーなチームの試合にはガチのサポーターがつめかけ応援もするし、大人の試合さながらのトラブルまでも発生する。
これを書いているブラジル時間1月4日の前日、3日にはサンパウロFCユースの試合だったのだが、同じサポーター団体なのに運営の問題で(こういう場合はたいてい金がらみ)揉めて、ユースの試合会場で決闘の準備をして、武器まで仕込んでいたところで150人もが逮捕された。「ユースだからほのぼのムードでしょ?」とおちおち無警戒では観戦に行けない。

 コリンチャンスのファンで、こっちに2014年6月から住む僕は、これまで3回のコパ・サンパウロを経験し、今年で4回目になるのだが、驚くなかれ、コリンチャンスU-20は、2015、16、17年と全てで決勝進出し、15年と17年では優勝も果たしている。ただ今期のコリンチャンスの育成チームはサンパウロ州規模の大会でも、ブラジル全国規模の大会でもイマイチ振るわないが、大会への相性の良さを活かして、優勝して欲しい。