ブラジルサッカー便り 

2014年よりブラジル、サンパウロ在住、サッカー大好きです。

サルバドール紀行、W杯やリオ五輪の会場になったフォンチ・ノヴァでバイーアxグレミオを観戦

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(Felipe Oliveira / EC Bahia) グレミオは主力を温存し、残留争いのバイーアに敗れた。

 

 ブラジル全国選手権1部リーグ、第25節バイーアxグレミオを観戦した。サンパウロから遠く離れたサルバドール、ワールドカップやリオ五輪でも使われたアレーナ・フォンチ・ノヴァに1万5千人を集めて行われたこの試合、バイーアは1部残留に向け必死だったが、グレミオは先週水曜日に行われたリベルタドーレス杯準々決勝の疲労もあり、主力の一部を温存してこの試合に挑んだ。

 バイーアには懐かしい顔ぶれが、センターフォワードは元サントスのロドリガォン、中盤には元コリンチャンスのメンドーサ、途中出場のアリオーニは元パルメイラスだ。

 グレミオは先週水曜の疲れがあるとはいえ、この試合の次の試合までは1週間間隔があくのに主力を温存。監督のレナト・アウグストの方針は、「あくまでリベルタドーレス杯優先、来月の準決勝に向けて、主力を疲労や怪我から徹底的に守る」と言うものだった。 しかしながら、ワールドカップ予選10月シリーズのブラジル代表に抜擢されたボランチのアルトゥールは出場しており、グレミオと首位を争うコリンチャンスのファンとして、ホームのバイーアを応援するも、アルトゥール(21)には注目して見ていた。

 アルトゥールは中盤の底で全くボールを奪われず、効果的な配球をするも、前線にはルアンも、バリオスもいない。中々破壊力のある攻撃は仕掛けられずにいるも、残留争いのチーム相手に徐々にペースを握っていった。

 対するバイーアも、開始早々こそメンドーサのスピードを活かしたドリブルでチャンスを作るも、メンドーサも尻すぼみで、決定機を作れないでいた。

 0ー0で終わるかと思われた後半アディショナルタイム、バイーアがペナルティエリア内に攻め込むと、マークのグレミオDFが転倒、わざと手で止める意思がなかったのは明らかだが、接触(したようにみえる)バイーアのアリオーニは転倒。

Bahia x Grêmio - Campeonato Brasileiro 2017-2017 - globoesporte.com

PKとなり、これを決めたバイーアが勝利した。

 この結果、コリンチャンスとの差を縮めることに失敗したグレミオは3位となり、代わってサントスが2位に浮上。バイーアも降格ゾーンとはわずか勝ち点差2とギリギリの戦いが続く。