ブラジルサッカー便り 

2014年よりブラジル、サンパウロ在住、サッカー大好きです。

コリンチャンス第3ユニフォームのお披露目用の映像を撮る目的で取材を受けた。

「2012年に日本でクラブワールドカップを見て、コリンチャンスファンになり、2014年のワールドカップに合わせてブラジルに来て、そのままコリンチャンスの応援しながら住んでいる」と話すと多くの人に驚かれる。  

僕のそんなプロフィールに興味を持ってくれたこっちのTVやネットメディアの取材がちらほらあるのだが、今回もそれだった。 いつもと少し違うのは、コリンチャンスのマーケティング部門に勤める友達の紹介で、近日公開の、チームの第3ユニフォームお披露目のためのイメージ映像として、「外国人コリンチャンスファン」的な画を撮りたかったらしい。 指定されたのはサンパウロの日本人街(昔は日本人街だったが、今は中国人のほうが勢いが強く、東洋人街と言ったほうが実情に則している)リベルダージ地区の日本食レストラン、喜怒哀楽だった。ユニフォームやタオルマフラー、スタジアムで配られた小旗を持っていくと、なにやらおかしい。 普段よりずっとスタッフさんの人数が多かった。 カメラさん、インタビュアーさんの他に、コリンチャンスの公式ユーチューブチャンネルの人と、ナイキの会社の人もいた。

 これまで受けた取材では人前で「応援歌を歌って」とかのリクエストは普通にあった。これまでにくらった最大の無茶ぶりは、2年前のこと、「君はコリンチアーノの鏡だ。そうだ、ブラジル人コリンチアーナと結婚すればいいよ。カメラに向けて口説き文句を!」だった。今回はそんなこともなく、コリンチャンスを好きになったきっかけ、どうして移住しようとまで思ったのか? コリンチャンスを通じて友人は出来たか? こっちの生活はどうか?こっちのコリンチャンスライフはどうか? などなど、だいたいいつも聞かれることだった。 

 2012年のクラブワールドカップの事を覚えている人も多いだろう。 コリンチャンスは準決勝のアルアハリ戦を豊田スタジアムで、決勝のチェルシー戦を横浜の日産スタジアムで戦った。コリンチャンスの応援のために日本に渡った人の数は2万人とも3万人とも言われている。彼らは日本に暮らすブラジル人のコリンチャンスファンと合同で、日本のスタジアムを全くの異空間に変えてしまった。 どちらも応援に行った僕は覚えたてのポルトガル語で彼らに話しかけると、「日本人コリンチアーノがいるぞ!」と大盛り上がりで仲間に入れてくれて、大いに楽しみ、フェイスブックでつながり、2014年に渡ってきた時も、そして今でもこっちでの生活を助けてくれている。彼らには感謝してもしきれない。そんな話もインタビューでは話した。

 また普通に道を歩いてたら、「あんた見たことある!日本人コリンチアーノだ」と声をかけられることもあるのだろうか?9月にはアウェイファン入場禁止の、サントスとのクラシコに行くけど、気付かれないといいな。